JR田川伊田駅の地下を通るトンネル。そこを抜けると、石炭記念公園が見えてきます。
炭坑節発祥の地、福岡県田川市にある石炭記念公園です。三井田川炭鉱の跡地です。大正末期には、出炭量が100万トンの大台を超え、昭和39年の閉山まで、日本を代表する炭鉱として不動の地位を築いていました。
公園に入って、まず目に入るのは、二本のこの巨大な煙突です。
もう少し近くに寄ってみましょう。
明治41年3月竣工の三井田川抗の大煙突。高さは45mあります。これが有名な大煙突です。12台のボイラーから排出される煙を、この2本で空に立ち上げたそうです。
さて、ここ三井田川鉱は、炭坑節発祥の地です。
炭坑節が刻まれた碑がありました。
碑には、炭坑節の1番と3番が刻まれていました。一番有名なのは3番ですね。
★月が出た出た 月が出た 三井炭坑の 上に出た
★あんまり煙突が 高いので さぞやお月さん 煙たかろ
★サノヨイヨイ
ここはかつての三井田川炭鉱跡で、歌われている"高い煙突"が、この大煙突と言われています。
遠くに櫓(やぐら)が見えます。
結構大きな櫓です。
近くまで行って見上げると、結構な迫力です。
これは、伊田第一竪坑櫓(いただいいちたてこうやぐら)でした。高さは23mあります。日本三大竪坑と謳われた時代を物語っています。
先ほどのは、第一竪坑櫓ですが、第二竪坑櫓は現存しません。これがその痕跡を示すモニュメントです。第二竪坑櫓の方が、大煙突に近い位置にありました。このように2本掘られた竪坑は、直径5.4m、深さは362mにも達しました。
第二竪坑櫓跡の説明文です。
これはなんでしょう?
人や物を乗せて坑内と地上とを往復したケージ、でした。炭坑節の1番は、
★香春岳から 見下ろせば 伊田のたてこうが 真正面
★12時下がりの サマちゃんが ケージにもたれて 思案顔
★サノヨイヨイ
この歌詞に登場するのが、先ほどの”伊田の竪坑”と、サマちゃんがもたれる”ケージ”です。往時は、竪坑を何度も往復したのでしょう。
先ほどの炭坑節1番に登場する香春岳です。3つの峰からなりますが、一番手前、一の岳は、石灰石採掘のため、高さがなんと半分ほどになっています。炭坑節2番、
★ひとやま ふたやま みやま越え 奥に咲いたる 八重つつじ
★なんぼ色よく 咲いたとて サマちゃんが 通わにゃ 仇(あだ)の花
★サノヨイヨイ
このひとやま、ふたやま、みやま越え、は、香春岳の一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳を意味すると言われています。
敷地内にあった、炭鉱夫婦の像です。
公園内にある、石炭歴史博物館です。
炭鉱住宅も残されていました。
往時は多くの人が生活していたことでしょう。
蒸気機関車も保存されていました。
9600型蒸気機関車です。
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