こんにちは。
今回は大分県臼杵(うすき)市にある、「国宝 臼杵石仏」をご紹介いたします。
正式名称は「臼杵磨崖仏」といいます。
「磨崖仏(まがいぶつ)」とは、自然の大きな石や崖などに仏像などを浮き彫りさせたもので、
アジアの仏教圏には広く存在しています。
ここ、臼杵の石仏は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて
彫刻されたものといわれています。
しかし、長年の風雨にさらされることで削り取られ、
体の部分や仏頭の多くがはがれ落ちてしまったそうです。
今回写真でご紹介している、「大日如来像」は、石仏群の代表格です。
永い間、落ちた頭部が仏体の前面に置かれており、
頭部のみの写真を書籍や絵葉書などで
ご覧になった記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(現在も当時の写真が、如来像の脇に展示してあります)
現在では昭和中期〜平成に行われた修復作業により、
仏体の上に頭部が据え置かれ、見事な一体の磨崖仏としてよみがえりました。
1994年(平成6年)に臼杵石仏群すべての修復作業が完了し、
その後、4群60余体にも及ぶ石仏群は、その数量、彫刻の質の高さから、
磨崖仏としては全国初の国宝の指定を受けました。
近年の仏像ブームで、密やかにスポットが当たっている石仏ですが、
ここ、大分県には全国の磨崖仏の8割近くが集中しているのだそうです。
今昔ロマン溢れる臼杵へ、いにしえの歴史と自然に触れる旅はいかがでしょうか。
当地は東九州自動車道、臼杵インターチェンジよりほど近く、
大分方面からの交通アクセスも良好です。
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