今回は長崎市西坂町にある、日本二十六聖人記念碑を訪れました。
JR長崎駅から歩いて約5分のところにある日本二十六聖人記念碑。
秀吉の時代に殉教した聖人の記念碑であることは知ってはいたのですが、
今回、改めて歴史を調べてみました。
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1597年2月5日、長崎西坂の丘で、外国人神父6人を含む26人が十字架にかけられて殺されるという日本初の殉教がありました。
この殉教者たちは日本26聖人と呼ばれています。
最初に捕らえられたのは24人でした。時の支配者豊臣秀吉は、彼らを長崎で処刑することに決め、さらに人々への見せしめのために、彼らは京都で耳そぎを受け、京都・大阪などの町を引き回されました。
長崎への道中、ペトロ助四郎とフランシスコ吉の二人が自ら進んで加わり、26人となり長崎へ到着しました。
西坂の丘に26本の十字架が立てられ、そこに26人が架けられました。
執行人たちは槍を持ち2人づつ一組になって十字架の両端に立ち、同時に突き刺して処刑をしていきました。こうして一人ずつ処刑されていったのですが、結果26人が全員信仰を捨てることなく殉教していったのでした。
(『写真で見る日本の歴史』様より引用)
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この26人の殉教のできごとは、ヨーロッパその他に広く伝わり、
1862年(文久2)6月8日、ローマ教皇ピウス9世によって列聖され
聖人の列に加えられました。
以前、当ブログでもご紹介した「大浦天主堂」は、
列聖から3年後に西坂の丘に向けて建てられました。
また、正式名称を「日本二十六聖殉教者聖堂」といい、
その名の通り、日本二十六聖人に捧げられた教会堂になります。
また、この記念碑と、すぐ隣の日本二十六聖人記念館は、
列聖100年祭を記念して1962年に建てられました。
地元の人間でも知らないことがたくさんあるものだと実感した訪問でした。
長崎に観光などでお越しになられる前に、歴史について少し予習をしていただくと、
一歩踏み込んだ長崎を体感できる旅になると思います。
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